実習スケジュールと事前事後指導

幼稚園教育実習に向けて、責任実習では「製作」を行う予定で指導案を作成したのですが、「楽しんでもらえるか」「この説明で分かりやすいか」と不安になりながら準備をしていました。実習直前に模擬保育の授業があり、「子ども達に製作を教えるときにはどのように配慮すれば分かりやすいか」など、かなり実践に近い内容を確認することができたので、前向きな気持ちで実習に臨むことができました。実習で印象深かったのは、最終日に入ったクラスの男の子が帰りの会でモジモジしていて、理由を聞くと「おねえさん先生と離れるのが寂しい」と言ってくれたことです。お手紙を書いてくれた園児もいて、とても嬉しくなりました。

特別支援学校での教育実習は、子どもたちとの関わりについて不安なこともたくさんありましたが、幼児教育と特別支援教育の違いについて学ぶ貴重な機会だと思っていたので、実習初日から積極的に質問することができるよう、基礎的な知識を身につけて実習に臨みました。実習中に行われる研究授業日では、教室の中に鳥が入ってきてしまい、児童の様子が落ち着かないところからのスタートとなりました。児童の様子に合わせて臨機応変に指導案を変更しながら進行し、楽しい授業を行うことができました。指導案通りでなくとも、日頃からグループ職員とコミュニケーションを取り、狙いや、大切にしていることを伝え合っていればチームとして対応できることを学ぶことができました。

前・後期と同じ保育所に実習に行ったので、成長している姿を見せられるか、園児たちに私の名前を覚えてもらえているかなど、不安と楽しみな気持ちが入り混じった状態で保育実習に取り組みました。後期の責任実習では魚釣りゲームを用意していたのですが、紙コップや風船などさまざまな素材で作った海の生き物を見て、子どもたちが「わ！クジラさんだ！」「お魚さんがかわいい！」と喜んでくれてとても嬉しかったです。「難易度を変えるためにもいろいろな素材を使った方が面白くなる」と事前指導でアドバイスいただいたことを活かし、時間をかけて準備した甲斐がありました。子どもの興味やチャレンジしたいことを応援し、成功したときには一緒に思いっきり喜び合える保育者になりたいです。

私が実習させていただいた障がい者施設は、対象が成人の方なので、普段短大で学んでいることが活かせるのか、どのような実習なのかわからないことへの不安はありました。でもそれ以上に、初めて行く施設だからこその楽しみな気持ちを持って参加させていただきました。実習では、利用者の方との関わり方やコミュニケーション方法を学びました。毎日、決められた時間に活動が行われるため行動の予測がしやすく、職員の皆さんがとても優しく指導してくださったので、とても充実した実習期間を過ごすことができました。利用者の方とコミュニケーションを取りながら、サポート業務をさせていただいたことはとても貴重な経験になりました。