在学生・卒業生からのメッセージ
Message
星美学園幼稚園 幼稚園教諭
K.M.さん
2016年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
北区立赤羽台保育園 保育士
T.M.さん
2016年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
療育施設スパークハウス中野 保育士
M.H.さん
2019年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
埼玉県立三郷特別支援学校 保育士
N.M.さん
2018年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
星美ホーム 保育士
S.C.さん
2018年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
埼玉県立所沢特別支援学校 中学部教員
M.N.さん
2014年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
*内容は、いずれも取材当時のものです。
Message
星美学園幼稚園 幼稚園教諭
K.M.さん
2016年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
埼玉県/川口総合高等学校(現:川口市立高等学校)出身
■学生時代を振り返って思い出されることや印象深いエピソードについて
星美祭です。私は星美祭実行委員長をしたのですが、仲間や後輩たちとどうしたら来賓するお客さんが楽しめるかを考え、準備したことが印象に残っています。星美祭を通して、学園全体が一つになり仲間と行事を成功させようとする姿に感動しました。
■入学前と就職時で希望進路に変更があったか(あった場合、そのきっかけとなったエピソードも)また、現在の就職先を選んだ理由について
入学前も入学後も変わらず幼稚園で働きたいと思っていました。現在の就職先を選んだ理由は、1年生の時の事前実習の際に子どもたちが園庭や森で体をたくさん動かして、元気よく遊んだり、先生方が一人ひとりに目を配って保育をしている姿を見たりして、自分もこの幼稚園で働きたいと思い、選びました。
■日々の保育の現場で、星美の学びが活きていると感じるシーンやエピソードについて
クラスの中に障がいの有無に限らず、支援が必要なお子さんがいます。その子どもたちの援助をする際に、星美で受けた発達障がい児保育ベーシックプログラムの授業が活きています。大学入学前は、障がいについて何もわからず、どのような援助が必要なのかがわかりませんでした。しかし、この授業で支援の必要なお子さんの現場での様子を映像として見ることができたり、その映像からみんなでどのような支援が必要なのかを考えたりしたことで、現場での保育で戸惑うことなく、子ども一人ひとりに合わせて援助を考えられるようになりました。大学の先生方がどんなことも温かく受け入れてくださるように、私も子どもや保護者の方の気持ちに寄り添うように心掛けています。
■高校生(受験生)へのメッセージ
私は高校での「大学見学」という授業をきっかけに星美学園短期大学を知りました。見学へ行った際、大学の先生方の温かい雰囲気や先輩たちの楽しい学生生活の話を聞いて高校1年生の時から「この大学で学びたい」と感じていました。高校生のみなさんも自分の夢のためにどこの大学が一番自分に合っているのかを選択するために、ぜひ、一度大学に足を運んでみてください。そして、ぜひ星美学園短期大学の雰囲気良さを味わってみてくださいね。
北区立赤羽台保育園 保育士
T.M.さん
2016年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
埼玉県/川口総合高等学校(現:川口市立高等学校)出身
■学生時代を振り返って思い出されることや印象深いエピソードについて
やはり学生生活で一番の思い出は、テアトロ★SEIBIに取り組んだ1年生の冬から2年生の秋までの期間です。この活動の中で企画力や相手に伝える力、衣装や小道具作りなど社会人生活で必要な力を自然に学ぶことができたと感じます。また、実習をした当時の自分自身の不安や悩み葛藤も、忘れられない大切な思い出です。1年生の秋に行った初めての幼稚園教育実習は、何もかも初めてで何度準備をしても不安がありました。実習折り返しの頃に送られてきた先生からの近況メールは今でも覚えています。その日は、雨上がりで夕方に虹が出たのですが、先生からのメールにも虹の話題があり、同じ空を眺めたのだという嬉しさで泣きそうになっていました。先生との距離が近く信頼関係があったからこその感情だったように思います。
■入学前と就職時で希望進路に変更があったか(あった場合、そのきっかけとなったエピソードも)また、現在の就職先を選んだ理由について
私は保育士になることを目指して星美に入学し、希望通り保育所に就職しましたが、実習を通して複数の可能性を考えることができたのは良かったと思っています。幼稚園教育実習や公立保育所での実習、障がい者福祉施設、学童、児童館といったいろいろな場所で子どもとの触れ合いを体験し、やはり私の目指す道は保育士だと感じることができました。現在の就職先は、園見学を2回行ったのちに就職を決めました。見学の際に一番に感じたのは職員同士の雰囲気です。私の勤務する園は若手の職員が多く、キャリアのある先生に力を借りながら自分のアイディアを実践する機会が多いのも魅力の一つだと思います。
■日々の保育の現場で、星美の学びが活きていると感じるシーンやエピソードについて
子どもたちとの関わりについて、大学時代はもちろん、日々学んだことを実践する場なのだと、社会人になり強く感じています。戸外活動の際は「幼児体育」(現、「幼児と健康I」)の教科書を今でも振り返りますし、初めて受け持つ年齢の子どもには年齢発達の欄を改めて教科書を読んでおさらいしています。音楽も美術も、毎日のピアノ伴奏や雨の日の室内遊びのアイディアの参考になっています。私の園では5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)に沿った「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」の視点を頭に入れながら月案や週案を作成しているのですが、そういった基礎をしっかり学べたからこそ、現場で応用できていると感じています。
■高校生(受験生)へのメッセージ
星美は3年間じっくり自分の将来に向き合うことができるとても良い環境だと思います。私は幼稚園教育実習が終わった後に、本当に子どもと関わる仕事に就きたいのかと悩んだ期間がありましたが、学童ボランティアで小学生の子どもたちと関わったり、保育実習で乳児と関わるなど環境や施設が変わればそれだけ関わり方があり、自分のやりたいことができる場所があると知ることができました。悩み、答えを出せる期間として3年制の星美※はとても良かったと思います。不安をすぐに共有できる先生方の温かい眼差しのもと、自分の将来を見つける場として選んでもらえたら私も嬉しいです。(※幼児保育学科2年間+専攻科1年間)
療育施設スパークハウス中野 保育士
M.H.さん
2019年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
東京都/八王子学園八王子高等学校 出身
■学生時代を振り返って思い出されることや印象深いエピソードについて
一番の思い出は、幼児保育学科2年の時に行われた「テアトロ★SEIBI」です。テアトロ★SEIBIでは舞台監督と作曲を担当していました。元々取りまとめの業務などは嫌いではなかったのですが、舞台1つをすべてまとめるのはこれが初めてで、右も左も分からない状態でした。時にはリーダー陣と裏方のメンバーとですれ違うこともありましたが、歴代の先輩方や先生にも相談しつつ、学年全員が意見を言える環境を作り、試行錯誤を繰り返しました。一つの目標達成のために学年全員で壁を乗り越えた経験は、かけがえないのない思い出です!
■入学前と就職時で希望進路に変更があったか(あった場合、そのきっかけとなったエピソードも)また、現在の就職先を選んだ理由について
保育士をめざした頃は母園でもある保育所に就職しようと考えていましたが、1回目の保育実習をきっかけに「療育施設」への就職を考えるようになりました。実習で先生の動きや子どもたちを見る中で、「クラスの中にグレーゾーンのお子さんが数人いるな」ということに気が付きましたが、同時に、日課や発表会の練習が次々と進む中で、担任1人だと一人ひとりと細やかに関わるのは難しいのだという現状も理解しました。「集団ではなく1人の子どもとして丁寧に向き合い、より生活しやすいようサポートしたい」と考えるようになり進路を変更しました。「療育」といってもさまざまなジャンルがありますが、「遊び場」をメインにしている今の職場との出会いには感謝しています。
■日々の保育の現場で、星美の学びが活きていると感じるシーンやエピソードについて
特別支援学校教諭免許を取得するために特別支援学校の教育実習にも行き、発達障がい児保育ベーシックプログラムも修得しましたが、「療育」に携わる中での基礎知識としてどちらも役に立っています。
発達障がい児保育ベーシックプログラムでは、現場に近いことを実践形式で学ぶことができたので、それぞれの障がいの特性や知能検査の見方などについて他のスタッフに率先して共有することができています。何よりもさまざまなお子さんが来る中で障がいについての基礎知識を備えている!という自信があることで、初めて会うお子さんの特性にしっかり寄り添い、焦らず対応することができています。
■高校生(受験生)へのメッセージ
短大なのに3年間。2年じゃダメなの?と考える人は多いかと思います。
しかし、今の保育現場においていわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる子どもたちの認知が増えているのが現状です。星美では、専攻科を含めた3年間があることで幼稚園や保育所のことだけでなく特別支援についても深く学ぶことができます。幼児保育学科の中で幼稚園と特別支援学校の教育実習を、幼児保育学科の終わりから専攻科の中で保育所の実習を行うので、混乱することなく目の前の実習に望むことができます。
埼玉県立三郷特別支援学校 保育士
N.M.さん
2018年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
玉県/浦和学院高等学校 出身
■学生時代に一番印象に残っていることについて
もちろんテアトロ★SEIBIです! 普段の学生生活ではあまり話さなかった仲間の良いところを知ることができて、学年全体の絆が深まり、交友関係が広がったことが嬉しかったです。あの達成感はテアトロ★SEIBIでなければ感じられないものだな、と思います。
また、実習で一番印象に残っているのは幼稚園教育実習です。人間関係から日誌から、すべてが大変でした。はじめてのことだらけで、ものすごいインパクト!
でも、これを乗り越えられたから、それ以降の実習を積み重ねていけたのだと思います。
■特別支援学校を選んでよかったと思うこと
短大に入学したばかりの頃は幼稚園の先生になりたいと思っており、特別支援学校という選択肢はありませんでしたが、実習で特別支援学校の魅力に気づいてしまいました。
特別支援学校での日々は、子どもに教えているようで、子どもに教えてもらうことも多く、一人ひとりと向き合う時間が多く取れるのでとてもやりがいがあります。保護者とのコミュニケーションも信頼関係や感謝の気持ちにあふれた日々を送ることができ、本当に充実しています。実習先にそのまま就職できたご縁には本当に感謝しています。
■星美での学びが現場で活きていると感じること
特別支援学校では自立活動の時間もあるので、指先の操作性を鍛える教材や数字の概念を学習するための教材など、さまざまな事例を学んだり、自分で教材制作をした経験はとても役立っています。同学年の仲間が作った教材の写真なども残してあるので、たまに見直してヒントをもらうこともあります。今も時間の余裕がある時には、教材を制作していますが、アイデアをストックすることはとても大事なので、学生の間にたくさんの教材制作をしておくことをおすすめします。
星美ホーム 保育士
S.C.さん
2018年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
埼玉県/川口東高等学校 出身
■学生時代に一番印象に残っていることについて
学生時代に一番印象に残っていることは、テアトロ★SEIBIです。私はもともと人前で発表したりすることが苦手でしたが、台詞のある役をもらい、人前で演じたことで少し克服することができました。その際、それまであまり関わりを持ったことがなかった人たちとも話をする場面があったことで、コミュニケーションを取る楽しさを改めて知ることができた貴重な時間だったのでとても印象に残っています。
■星美学園短期大学での「3年間の学び」が日々の保育現場で活きていると感じたエピソードについて
現在、担当してるクラスが幼児のクラスということもあり、実習や授業で学んだ「子どもと同じ目線になること」がとても大事ということを外遊びの時間や子どもの話を聞く際に実感しています。例えば、外遊びの時などに子どもが虫や小さい木の実などを見つけた時、一緒によろこんだりすることで子どもの笑顔を引き出したり、職員とのよい関係を作るきっかけになります。
■インクルーシブ保育の現状について感じていることや、その際の子どもとの関わり方について
私が働いている星美ホームにも、知的障がいのある子どもや、特別支援学校・特別支援学級に通っている子どもがいます。その中で園としては教育機関や園内心理をおおいに活用し、連携しながら子ども一人ひとりに合わせた対応や枠組みを作ることで、子どもの特性を深く理解できるように努めています。勉強などを教える際には、集中できるように職員が1対1で教えたり、子どもが理解できるように言葉だけではなく、目に見えるような状態で伝えたりしています。障がいのある子どももそうでない子どもも関係なく、一緒の空間で生活しています。
■保育者を目指す高校生へのメッセージについて(心構えや大学時代に取り組んでおいた方が良いことなど)
私は、児童養護施設に保育士として働いています。働いている中で、短大時代から取り組んでおいたほうがよいと思ったことは、障がい者への知識や福祉関係についての情報をできる限り学んでおくということです。知的障がいのある子どもの対応をする際に、その子どもの状態について先に知っておくことで戸惑ったりせず、お互いに安心できるような関係を築くことができると思います。将来、児童養護施設で働きたいと思う方がいたら、さまざまな知識をもつことでとても楽しく働くことができます。
埼玉県立所沢特別支援学校 中学部教員
M.N.さん
2014年度
専攻科 幼児保育専攻 修了
埼玉県/狭山経済高等学校 出身
■学生時代に一番印象に残っていることについて
それぞれの資格を取るために実習を頑張ったことです。先生方も実習前や実習後に、個別に丁寧に指導してくださり、大変勉強になりましたし、そのご指導のおかげで実習先からも大変良い評価をいただくことができました。その評価が自信にもつながり、学校の勉強にも積極的に取り組むことができました。
■星美学園短期大学での「3年間の学び」が日々の保育現場で活きていると感じたエピソードについて
星美学園での学びは、実践がとても多く、教材や子どもへの接し方などすぐに現場で生かすことができてよかったと思います。また、幼児教育を勉強したことで発達の流れがしっかり理解できたので、発達が人それぞれの特別支援学校でも、個々に合わせて発達の度合いを考え、支援を考えられるといった点で、短大での学びが役に立っていると感じます。
■インクルーシブ保育の現状について感じていることや、その際の子どもとの関わり方について
特別支援学校ではさまざまな障がいや特性を併せ有している児童・生徒が、それぞれ個々に支援を受けつつも同じ環境で過ごしています。一般の小・中学校でも、児童生徒の性格や特性にそれぞれ違いがあり、それらと変わらないのではないかと思います。「みんなと違うからできない」ではなく、「このように支援したら一緒にできる」という考え方で、日々指導・支援を行っています。
■保育者を目指す高校生へのメッセージについて(心構えや大学時代に取り組んでおいた方が良いことなど)
保育者・教育者はいつも自分の判断、行動に責任を持ち、「どうしてこのような声掛けをしているのか」、「なぜ、この教材を使うのか」など目的をもって保育や指導を行うべきだと思ってますし、自分自身もそのように心がけています。大学での学びはその基礎として必ず必要になるものだと思います。学生時代は分からないことも多いかと思いますが、現場に出て理論と実践がつながったときに、とても良い保育や指導ができるのではないかと思います。昨今は暗いニュースも多いですが、いつの時代も子どもたちの笑顔は周りを明るくします。みなさんにはぜひ子どもの笑顔をたくさん引き出せる保育者・教育者となっていただき、これからの時代を少しでも明るくしてほしいと思います。